こんにちは。
一宮・稲沢・北名古屋で開催。動ける体で選手のレベルを上げるサッカースクール、トレ塾です。

何かを求めてきている方に対して、話をする時、
その返答の方法は「考え方を伝える」ということと「具体的にやること」を伝えることがあるかと思います。

「抽象的な回答」か「具体的な回答」かということです。

抽象的な回答か、具体的な回答か聞くと、
具体的な回答の方が良いに決まっていると思うでしょうが、
私は最近具体的な回答をあえて避けるという場面がしばしばあります。

もちろん具体的な回答が必要な時や、相手の年齢や状況によっては、そのように返答します。

しかし、具体的な回答だからこそ起こってしまう弊害もあったりします。

それは「考える力の低下」や「自分で決定していく機会の低下」です。

多くの人が、「自分で考える力は大切だ」と言っていながら、
日常的に具体的に指示を出したり、
はたまた一気に逆サイドにいき「自分で考えろ」と言ってしまったり。

「自分で考えろ」というのは、相手側に考えるプロセスや選択肢がなければ、
考えることはできません。

ですのでそこを伝えていくということが大事になってくると思います。

考え方のプロセスを教え、選択肢を教え、
その中で自己決定していく、そして自分で決定したことについては、自分で責任を持ってもらう。(責任の程度は、その背景によって異なりますが…)

その時失敗してもOKで、そしたら、また次の考える機会を活かしトライしてもらいます。

「自分で考えろ」と言っていながら、その回答が違った場合、すぐ修正にしに言ってしまう。
これではますます人は考えることをやめてしまいます。

考えることをしない人の量産が起きてしまうのではないでしょうか?

状況に応じて、具体的な答えを出しながらも、基本的には考え方を伝えていく。
そしてそのプロセスを踏む課題を何度も何度も経験してもらう。
その繰り返しで、自分で考えることができる人が増えていけば良いのでは、と思っています。

あるグループがあった時(サッカーチームでも、会社でも)に、
言われたことを忠実にこなす人が多いグループと、
自分で考えることができる人が多いグループ、
どちらが将来的に楽しみでしょうか?

社会全体の流れとしても、後者が必要とされてきているのではないでしょうか?

トレ塾コーチ
サッカー・フットサルトレーナー
梅田卓也