こんにちは。
一宮・稲沢・北名古屋で開催。動ける体で選手のレベルを上げるサッカースクール、トレ塾です。

現代のサッカー環境の動向として、
競争の低年齢化というものがあります。

リーグ戦が整備さて、U-10の年代からリーグ戦があり、
比較的大きな大会はU-9の年代から行われるようになってきています。

環境の整備自体は良いことだと思っています。

しかし、各クラブは勝てないと選手が抜ける、などということもあり、
クラブとしても小学4・5年生の年代から勝敗を意識するようになってきている場所は増えてきていると感じます。

チーム内ではAチーム・Bチームという構成がされ、
試合に出れる・出れないという状況が発生するようになってきています。

保護者さんにおいては、いろいろな考え方がありますが、
少しでも競争環境がある方が子供のためになる!と思う人もいるでしょう。

が、しかし、
本当にそうでしょうか?

「〇〇こそものの上手なれ」という言葉の中で、◯◯に入るものは何でしょうか?

「競争こそものの上手なれ」、
「好きこそものの上手なれ」どちらが本人のためになるでしょうか?

競争環境は、人は緊張感を生み、行動を促すということは、確かに言えます。

しかし小学生の年代で、
まだサッカー以外のスポーツや、社会構造や、大人の事情なども理解できない子供たちにとってはどちらの方がよいでしょうか?

大人で考えてみましょう。

職場で、ノルマがあり、
今月の営業成績が壁に張り出され、職場スタッフ間での競争が張り出されていたらどうでしょうか?

競争環境により一時的には、行動が促進されると思います。

しかしその環境で5年7年10年とやり続けることができるでしょうか?

もちろん一部の人はやり続けることができます。
その人はトップセールスで表彰などを受けながら、どんどん成績を上げていくでしょう。

子供においても同様で、一部の選手は、勝ち続けることができます。
そしてそういった選手は、選抜に受かったり、Jクラブのアカデミーに行ったりし、そしてそこでも競争に勝ち続け、ジュニアユース、ユースと成績を出し続けていくことができます。

ですが、その割合はどれくらいでしょうか?

話を戻します。

「競争こそものの上手なれ」、
「好きこそものの上手なれ」、どちらがその選手のためになるかを考えた上で、
環境整備を進めて欲しいと感じています。

サッカーが好きであれば、「練習に行きたい」「今日も楽しみだ」となります。

サッカーがもっと好きであれば、「自分で自主的に練習をするようになる」と思います

サッカーがもっともっと好きであれば、もっといろいろことを自分から行動するようになると思います。

(こちらも全ての人がそうなれるわけではありませんが…)

好きであれば、競争で負けたり、壁に当たったり、挫折があったりしても、
立ち向かえるのではないでしょうか?

どの年代まで好きを育てて、どの年代から競争を強くしていくか?
ここについても哲学のようなものを持つ必要があるのだと思います。

トレ塾コーチ
サッカー・フットサルトレーナー
梅田卓也